愛鳥の出身国はどこ?セキセイインコと文鳥、カナリアの原産国や野生での姿、品種などをご紹介

小鳥に限らず、ペットや家畜として飼育されている動物たちはもともと野生動物を飼いならし、長い時間をかけて改良されてきた歴史を持っています。

イヌの祖先がオオカミであること、ブタの祖先がイノシシであることは知っていても、意外と愛鳥がもともとどこの国で暮らしていたのか、どんな暮らしをしていたのか知らないという人も多いのではないでしょうか?それらの情報を知っておくと、愛鳥との暮らしにおいて何か役に立つことがあるかもしれません。


早速ですが、この記事でセキセイインコと文鳥、カナリアの原産国や野生での姿、品種などを見て行きましょう。



いんこ(セキセイインコ)


セキセイインコはオーストラリアに生息する、オウム目インコ科の小鳥です。原産国では大陸の内陸部にある、木がまばらに生えた乾燥地帯で主に植物の種子を食べて暮らしています。

野生のセキセイインコは群れを作る習性があり、数十羽から数百羽、時には数万羽にもなる群れを作ることがあります。一羽一羽は小さなセキセイインコですが、大きな群れになると鳴き声やはばたきですさまじい轟音がするそうです。

セキセイインコには多くのカラーや羽の形を持つ品種がありますが、原種は黄色の顔に緑色の体、もしくは白色の顔に青色の体を持ついわゆる「ノーマル」(並セキセイインコ)と呼ばれる品種です。原種を長い時間をかけて改良した結果、ノーマルにある黒いしま模様が頭から背中にかけてまだらになったり抜けたりしている「オパーリン」、オパーリンの中でも顔が黄色い「レインボー」、羽や腹部などの色が部分的に抜けている「パイド」、巻き毛が生える「羽衣セキセイインコ」など、多くの品種が作られました。

セキセイインコは明治時代の末期に日本に輸入されましたが、その時やってきた個体の羽が黄色と青色だったことから「背黄青鸚哥」(セキセイインコ)と名付けられたと考えられています。そこから見た目の美しさや愛らしさに加え、飼育や繁殖が容易であることからコンパニオンバードとしての確固たる地位を築き、現在に至ります。

なおセキセイインコは本来オーストラリアに生息している鳥ですが、飼育されていた個体が逃げ出したり、あるいは捨てられたりして一部野生化していることが確認されています。日本国内でも新潟から宮崎までの広い範囲で繁殖・定住しており、他の野鳥の群れに交じって暮らしている姿が目撃されています



ぶんちょう(文鳥)


文鳥はインドネシアのジャワ島とバリ島を原産国とする、スズメ目カエデチョウ科の小鳥です。原産国では平野地帯を中心に、民家や農耕地周辺などで植物の種や昆虫を食べて暮らしています。

文鳥にも多くの品種がありますが、現在「ノーマル文鳥」と呼ばれている頭が黒くて頬が白く、体の色が灰色の文鳥がもっとも野生種に近い種類です。他にもノーマル文鳥の頭や胸に白い差し毛がある「桜文鳥」、全身が白色の「白文鳥」、羽が薄い茶色で目が赤色の「シナモン文鳥」、全体的に色が薄く灰色っぽいカラーの「シルバー文鳥」など多くの品種がありますが、より原種に近いカラーの方が丈夫で飼いやすいといわれています。

ちなみに文鳥はヨーロッパを中心に品種改良が行われてきた鳥ですが、全身が白色で赤いくちばしを持つ「白文鳥」は日本生まれの品種です。白文鳥のもととなった白い文鳥は、愛知県弥富町で育てられていたペアから突然変異で生まれました。白文鳥は当初体が非常に弱かったそうですが、改良を重ねた結果、現在では文鳥初心者にもすすめられるほど体が丈夫な品種になっています。

文鳥の存在が日本に伝えられたのは18世紀初頭の江戸時代ですが、19~20世紀には数百羽単位で野生の文鳥が輸入されていたそうです。野生の文鳥は警戒心が強く繁殖させることが難しかったため、繁殖させた文鳥の人気が高く、高値で取引されていたと伝えられています。

なお文鳥はもともとインドネシアに生息している鳥ですが、飼育下の個体が逃げ出し、世界中で野生化しています。日本でも宮城や新潟、神奈川や京都などで繁殖・定住していることが確認されています。その反面、原産国では米を食べてしまう害鳥として駆除されたことに加え、ペット向けとして大量に捕獲された結果、個体数が大幅に減ってしまっています。



かなりあ(カナリア)


カナリアはスズメ目アトリ科の小鳥で、原産国はスペイン領のカナリア諸島です。原産国では雑木林や農耕地付近のやぶなどに生息し、植物の種子や熟した果実などを食べて暮らしています。

カナリアは美しい見た目やさえずりが人気を呼び、世界中に多くの愛好家がいる小鳥です。しかし実は野生のカナリアはさえずりが美しいものの見た目は背中側の色がオスでは暗緑色、メスでは灰褐色でお腹の色は黄色という、非常に地味な色合いです。ペットとして飼育されているカナリアとは見た目が大きく異なるため、野生のカナリアを見てもカナリアだとわからない人もいるかもしれません。

現在広く飼育されているカナリアは野生のカナリアを飼いならし、美しい見た目やさえずりになるように長い時間をかけて改良されてきたものです。改良に次ぐ改良の結果、現在見られるカナリアは「カラーカナリア」「タイプカナリア(スタイルカナリア)」「ソングカナリア」という、3つの種類に分類されています。

「カラーカナリア」は羽の色や模様の美しさを追求し改良されたカナリアで、日本では鮮やかな赤色の羽を持つ「アカカナリア」や黄色の羽を持つ「レモンカナリア」が有名です。「タイプカナリア」は羽の形や体型に特徴があるカナリアで、体型がほっそりとしている「細カナリア」や胸の部分の羽が長く巻いている「巻毛カナリア」などが知られています。「ソングカナリア」はもともと美しい鳴き声にさらに美しさを追求したカナリアで、「ローラーカナリア」が最も有名です。

ところで「炭鉱のカナリア」という言葉を聞いたことはあるでしょうか?これはかつてヨーロッパの炭鉱夫たちが炭鉱にカナリアを連れて行ったことに由来する言葉で、「何らかの危険が迫っていることを知らせる前兆」のことを指します。カナリアは常にさえずる鳥ですが、有毒なガスが発生するとさえずりをやめてぐったりします。この性質を利用し、カナリアは毒ガスをいち早く検知するための“生きたガス検知器”として使われていたのです。とはいえ見た目が愛らしく美しい声で鳴くカナリアはただの道具ではなく、狭くて暗い上に高温多湿という過酷な環境で働く炭鉱夫たちの心の支えであり、大切なパートナーであったと考えられています。


 

まとめ

今回はセキセイインコと文鳥、カナリアの原産国や歴史、品種について説明してきました。1つでも「そうなんだ」「知らなかった」と、そして「面白い」と思って頂けることがあれば嬉しいです。

 

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